米国株:話題の高配当銘柄「ジム・インテグレーテッド・シッピング・サービシズ」

米国株_話題の高配当銘柄 株式投資
【NYSE】
ティッカーシンボル:ZIM
正式名称:ZIM Integrated Shipping Services Ltd(ジム・インテグレーテッド・シッピング・サービシズ)
国:イスラエル
配当利回り:直近12ヶ月 127.25%
権利落ち日:2023年04月04日、2022年11月28日、2022年08月26日、2022年05月27日
※基本四半期ごと
株価:16.2319〜91.20ドル(2022年レンジ)
24/3/18時点:9.45ドル

1945年に創業。イスラエルのハイファ本拠の海運大手
2021年2月3日に上場

・グローバル ニッチ戦略とデジタル化(DX)で効率化をして資金効率よく稼いでいる印象
→運用している船はほとんど借り物なのでスケールもしやすい?
→脱炭素の影響で対応していない船はスクラップになる中、リスクヘッジになっている?
・船の燃料、原油価格にも注意
・ZIMの読みが「ジム」だったり「ズィム」だったりする。

■直近の配当と株価
権利落ち日:2023/4/4
権利確定日:2023/3/24
支払日:2023/4/3
金額:6.40ドル
株価:21.56ドル(4/17時点)

最新ニュース


■2023 年 5 月 23 日 (大コケ感です。。。)
2023 年第 1 四半期の売上高が前年同期比 63% 減の 13 億 7000 万ドルと報告
コンセンサス 15 億 7000 万ドルを下回る。

第 1 四半期の輸送量は 769 千 TEU で、前年同期比 10% 減少
第 1 四半期の TEU あたりの平均運賃は 1,390 ドル (前年比 -64%)

同社の EPS 損失は 0.50 ドルで、前年同期の 14.19 ドルから減少

調整後EBITDAは前年比85%減の3億7,300万ドル
利益率は前年同期の68%に対し27%

ZIMの現金ポジション総額は2023年3月31日時点で42億5000万ドル

営業キャッシュフローは、前年同期の 17 億ドルに対し
第 1 四半期には 1 億 7,400 万ドル

設備投資は、
2023 年第 1 四半期には 3,600 万ドル
2022 年第 1 四半期には 1 億 8,300 万ドル

5,800万ドルの純損失、第1四半期には配当を支払い無し

23年度見通しの再確認
調整後EBITDAが18億~22億ドル
調整後EBITが1億~5億ドル

※要約:「コスト構造を改善し、船隊を徹底的に見直し、中核となるアジアから米国東海岸へのサービスを最適化する」的なことをCEOの方が言っていました。

【追記】2023年5月16日
InvestorsObserverは、ZIM Integrated Shipping Services Ltd (ZIM) にアナリスト評価ランク 4 を与えています。これは、ZIM がアナリストによって株式の 4% よりも高く評価されていることを意味します。ZIMの平均目標株価は32.66ドルで、アナリストは同株をホールドと評価している。
InvestorsObserver is giving ZIM Integrated Shipping Services Ltd (ZIM) an Analyst Rating Rank of 4, meaning ZIM is ranked higher by analysts than 4% of stocks. The average price target for ZIM is $32.66 and analyst’s rate the stock as a Hold.

ウォール街のアナリストの方々は、ZIMホールドと今の所評価しているようです。

「ZIM」情報まとめ


■どんな会社なの?

・海運業、コンテナ船など船を使って輸送料を稼ぐ会社
・世界シェア率ランキングでいうと20位以内には入ってくる
・約100か国で事業確立
【特徴】
1)デジタル化(DX)で効率化
2)グローバル ニッチ戦略
3)運用している船はほとんど借り物
→効率よく、ニッチな需要に応え、効率よく、他と競合せず船を借りる
・ブロックチェーンを利用したペーパーレス化などもやっていたりする

■配当金なぜ高い?



・直近新型コロナの影響で、海運バブルのため利益増、増配の高配当状態
・特需状態での高配当です。
・資金効率が、日本の海運業などと比べても良い
・一株あたりの純利益が爆上げ
【希薄化EPS】
2020年:4.31ドル
2021年:39.02ドル 年間配当金:2.5ドル
2022年:38.35ドル 年間配当金:27.55ドル

■現地課税二重課税が高い

・配当金をもらった際は、確定申告が必須なぐらい高いです。
イスラエルの現地課税:25%
日本の所得税と住民税:20.315%
確定申告すると外国税額控除で、二重課税分は、戻ってくるはずです。
※ざっくり計算です。いつ、いくら入金されるかなどは、証券会社によって少し変わってくるかも知れません。

■今後の将来性は?



・権利落ち日にガッツリ落ちます。
→直近、権利落ち日での株価急落後もある程度戻している感じはあります。
・海運業は倒産しなければ、大体15年でサイクルがくると言われています。
→コツコツ買い続けて、持ち続けていればいずれチャンスがくるかも?
・ZIMはなんだかんだ老舗の会社で海運で継続している実績があり。
・どの会社もですが、決算次第で結構動く

■世界の市場シェア率


世界の市場シェア率 12位  ZIM 3.32%(2021年)
1位 デンマークの会社
2位 フランスの会社
3位 中国の会社(香港銘柄)

■「WTI」原油価格との関係


・大きな波での相関関係はありそう
・原油価格の影響は時差がありそう

【余談】「バルチック海運指数」(BDI)



英語表記「Baltic Dry Index」(BDI
・イギリスのバルチック海運取引所(The Baltic Exchange)が発表する不定期船運賃の総合指数
・鉄鉱石・石炭・穀物などの乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃
・運賃を加重平均した指数鉄鉱石が3割、石炭が2-3割、穀物が1割
・高いと海運好調、低いと海運不調と言われていますが、各資源の輸入国は今や中国なので一概には言えない。
・公表日程:毎営業日のロンドン時間13時(日本時間22時、サマータイム21時)
※1985年1月4日を1,000として算定

バルチック海運指数

【余談】「コンテナ運賃指数」(CCFI)



コンテナ運賃指数(英語:China Containerized Freight Index )
中国発のコンテナ運賃指数
※1998年1月1日を1,000ポイントとして算出

BDIとCCFIとの比較チャート

@「株マーケットデータ」様より(https://stock-marketdata.com/bdi.html)

【余談】その他関連指数

・上海港発のコンテナ運賃指数(SCFI)
・フレイトス(Freightos Baltic Index)(FBX)
など、色々な指数がありますが、詳しくは下記にて。

■コンテナ運賃の指標と物価に与える影響の整理
掲載誌・掲載年月:日本海事新聞 20220127
https://www.jpmac.or.jp/file/1643248241037.pdf

【余談】「BDI」と「ZIMの株価」比較チャート


BDI(実線)とZIM(ローソク足)の株価の推移を比較チャート

【余談】海運銘柄とBDIの比較チャート

分析というほどではないですが、ご参考程度に。
指標:BDI【ローソク足】
日本株:日本郵船(9101)【実線】
香港株:コスコ(1919)【実線】
デンマーク株:APモラー・マークス(MAERSK-B)【実線】
米国株:ジム(ZIM)【実線】

※「コスコ」は、中国最大の政府系海運会社グループ。買収買収で、巨大化して勢いがありそうです。

「ZIM」のトレード実績:14株 利確



トレード日記、というほどではないですが、以前の売買した記録です。
当時、深夜に何を思ったか、株価が下がるのと円高に怯え、細かく売りつくしてしまいました。
売るなら権利確定日前まで待ってもよかったのに。。と後悔です。
円建てでもプラスになったので良かったですが、数日普通に待っていれば、膨れていたと思うと。。。

直近の海運株は、売り時が難しい印象です。

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