今さら聞けない!67年連続増配「P&G」株の超解説:将来性・高配当・リスク

資産形成

67年連続増配の日用品世界王者「PG」(P&G)の株は買い?売り?
将来性、高配当、リスクまで徹底分析!米国株投資で人気のPG株

1. 会社概要

正式名称: プロクター・アンド・ギャンブル・コーポレーション (Procter & Gamble Co.)
通称:P&G(ピーアンドジー)
銘柄コード: PG (NYSE)
業種: 日用品メーカー
設立: 1837年
本社: 米国オハイオ州シンシナティ
従業員数: 約10万人

事業内容

  • ヘルスケア: 医薬品、口腔ケア製品
  • ビューティー: ヘアケア、スキンケア、化粧品
  • グルーミング: シェービング製品、デオドラント
  • ベビー・ファミリー・ケア: 紙おむつ、ベビー服
  • ファブリック・ケア: 洗濯洗剤、柔軟剤
  • ホームケア: 掃除用具、芳香剤

代表的なブランド

  • ファブリーズ
  • パンテーン
  • SK-II
  • ブラウン
  • ジレット
  • レノア
  • ジョイ
  • アリエール

業績サマリー

※売上高、営業利益。キャッシュフロー。株価。配当金と配当利回りの実績サマリー(決算より)



強み

  • 圧倒的なブランド力: 世界中で愛される有名ブランドを多数保有
  • 高い収益性: 業界トップクラスの利益率
  • グローバル展開: 世界180以上の国と地域で事業展開
  • イノベーション力: 常に新しい製品・サービスを開発
  • 優秀な人材: 世界中から優秀な人材を集める

弱み

  • 新興企業の台頭: 新しい競争相手が現れる可能性
  • 原材料価格の変動: 原材料価格の変動による収益への影響
  • 為替リスク: 為替変動による収益への影響
  • 訴訟リスク: 製品に関する訴訟リスク

競合会社

新興市場での成長や、サステナビリティへの対応などが競争の焦点になると考えられます。
P&Gは、これらの課題に対応しながら、競争優位性を維持していく必要があるでしょう。

  • ユニリーバ: ULVR (LSE)
    世界最大の規模を誇り、幅広いブランドポートフォリオを持つ。新興市場での成長が課題。
  • ネスレ: NESN (SIX)
    食品・飲料市場でも強みを持つ。日用品事業の規模はPGより小さい。
  • キムバリー・クラーク KMB (NYSE)
    紙製品市場で高いシェアを持つ。収益性の改善が課題。
  • 花王: 4452 (TSE)
    日本市場で圧倒的なシェアを持つ。海外市場での成長が課題。
  • ライオン: 4912 (TSE)
    高機能製品に強みを持つ。規模の経済でPGに劣る。

セクター状況

  • 日用品市場は人口増加や経済成長に伴い成長が見込まれる
  • 競争は激しいが、P&Gは高いブランド力と収益性で優位に立つ
  • オンライン販売の拡大は新たな機会

今後の展望


人口増加や経済成長、高齢化社会の進展により、日用品市場は今後も成長が見込まれる中で、以下の具体的な取り組みを通じて成長を続けていくと予想されます。

1. イノベーションの加速

  • 消費者ニーズを的確に捉えた新製品・サービスの開発
  • デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの構築
  • 研究開発への投資拡大

2. 新興市場での事業拡大

  • 現地市場に合わせた製品・サービスの開発
  • 現地企業との提携
  • M&Aによる事業買収

3. サステナビリティへの取り組み

  • 環境負荷低減
  • 社会貢献活動
  • サステナブルな素材の開発

4. ポートフォリオの見直し

  • 成長性の高い事業への集中
  • 非中核事業の売却
  • 新規事業への投資

5. デジタル化の推進

  • 販売・マーケティングのデジタル化
  • サプライチェーンの効率化
  • データ分析の活用

企業分析

成長・業績:

  • 人口増加や経済成長に伴い、日用品市場は今後も成長が見込まれる
  • PGは新興市場での事業拡大やイノベーションへの投資により、成長を続ける
  • 2023年度は売上高、純利益共に過去最高を更新
  • 2024年度も成長見込み

年収:

  • 平均年収は約800万円
    ※業種によって差が多少あるようです

配当:

  • 年4回、四半期ごとに配当を実施
  • 67年連続増配

権利確定日:

  • 3月、6月、9月、12月の各月末

配当支払日:

  • 権利確定日の約3ヶ月後

最新ニュース:

  • 2024 年 2 月 15 日:「From the Consumer Analyst Group of New York Conference」(Feb.22,2024)に取締役会長兼社長兼最高経営責任者であるジョン・R・モラー氏と最高財務責任者であるアンドレ・シュルテン氏がコンシューマー・アナリストで注目の講演者として登壇
  • 2024 年 1 月 23 日:2024年度第2四半期決算を発表
    純売上高 +3%、本業売上高 +4%
    希薄化後 EPS 1.40 ドル、-12%、コア EPS 1.84 ドル、+16%
    会計年度の売上高とキャッシュリターンのガイダンスを維持
    GAAP EPS の見通しを更新し、コア EPS 成長ガイダンスを引き上げ

将来性


PGは、人口増加や経済成長、高齢化社会の進展により、日用品市場は今後も成長が見込まれる中で、以下の強みを活かして成長を続けていくと予想されます。

  • 圧倒的なブランド力: 世界中で愛される有名ブランドを多数保有しており、今後も新たなブランドの育成や既存ブランドの強化を進めていく。
  • 高い収益性: 業界トップクラスの利益率を誇り、研究開発やマーケティングへの投資を積極的に行うことで、競争優位性を維持していく。
  • グローバル展開: 世界180以上の国と地域で事業展開しており、新興市場での成長機会を積極的に捕捉していく。
  • イノベーション力: 常に新しい製品・サービスを開発しており、消費者ニーズを的確に捉えた商品で市場を牽引していく。
  • 優秀な人材: 世界中から優秀な人材を集めることで、組織力を強化し、持続的な成長を実現していく。

一方、PGは以下のような課題にも取り組む必要があります。

  • 新興企業の台頭: 新しい競争相手が現れる可能性があり、常に市場動向を注視し、迅速に対応していく必要がある。
  • 原材料価格の変動: 原材料価格の変動による収益への影響を最小限に抑えるための対策を講じる必要がある。
  • 為替リスク: 為替変動による収益への影響をヘッジする必要がある。
  • 訴訟リスク: 製品に関する訴訟リスクを回避するための対策を講じる必要がある。

これらの課題を克服し、強みを活かすことができれば、PGは今後も日用品市場を牽引する存在であり続けると考えられます。

■投資判断
PGは、長期的な視点で投資する価値のある企業と考えられます。
しかし、上記の課題も考慮した上で、投資判断を行うことが重要です。

・投資目的: 長期的な成長を期待する投資家向き
・リスク: 新興企業の台頭、原材料価格の変動、為替リスク、訴訟リスクなど
・投資タイミング: 業績発表や新製品発表など、好材料が出たタイミングで検討するのも良い
・配当金: 67年連続増配中で、配当利回り2.5%以上の魅力
・株価急落: 2022年10月に業績見通し下方修正により株価が急落。その後、徐々に回復

まとめ


PGは、日用品市場を牽引するグローバル企業であり、高いブランド力、収益性、イノベーション力を持つ優良企業です。
課題も存在しますが、長期的な視点で投資すれば、安定的な利益を得られる可能性が高いと言えるでしょう。

・プロクター・アンド・ギャンブル公式サイト:https://www.pg.com/
・ブルームバーグ:https://www.bloomberg.com/quote/PG:US

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