メドトロニック(MDT):次世代投資におすすめの医療機器メーカー
豊富な製品ラインナップと高い技術力で、高齢化社会の進展と医療技術の進歩を背景に、今後も成長が期待される世界最大の医療機器メーカーです。
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会社概要
- 正式名称:メドトロニック(Medtronic plc)
- 市場:NYSE(XETRA)
- 銘柄コード:MDT(2M6)
- 本社所在地:アイルランド・ダブリン
- 業種:医療機器
- 従業員数: 95,000 (2023年)
メドトロニックは、世界最大の医療機器メーカーの一つです。心臓、神経、呼吸器、糖尿病、泌尿器、消化器、整形外科など、幅広い領域において製品を展開しています。
業績サマリー
※売上高、営業利益。キャッシュフロー。株価。配当金と配当利回りの実績サマリー
強み
メドトロニックの強みは、以下の3つが挙げられます。
- 豊富な製品ラインナップ
メドトロニックは、心臓ペースメーカー、人工心臓弁、人工心肺などの心臓・循環器領域において、世界トップシェアを誇っています。また、神経領域においても、脳卒中治療機器や脊髄損傷治療機器など、先進的な製品を多数展開しています。
- 高い技術力
メドトロニックは、常に革新的な製品の開発に取り組んでいます。例えば、2023年3月には、心臓ペースメーカーの新たな技術「スマートペースメーカー」を発表しました。この技術により、心臓の状態をより正確にモニタリングし、患者の状態に合わせて適切な治療を行うことが可能になります。
- グローバルな販売網
メドトロニックは、世界160カ国以上で製品を販売しており、グローバルな販売網を構築しています。これは、メドトロニックの成長を支える重要な要素の一つとなっています。
弱み
- 競争の激化
メドトロニックは、ボストン サイエンティフィック(BSX)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)など、強力な競合企業と競合しています。
これらの競合企業も、積極的に新製品の開発やM&Aを進めており、メドトロニックの市場シェアは縮小する可能性があります。
- 原材料価格の上昇
メドトロニックは、医療機器の製造に多くの原材料を使用しています。
原材料価格の上昇は、メドトロニックの収益を圧迫する可能性があります。
競合会社
- ボストン サイエンティフィック(BSX)
- 心臓カテーテル、内視鏡検査装置などの診断・治療機器
- インテュイティブ サージカル(ISRG)
- 手術用ロボット「ダ・ヴィンチ」
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
- 医療用消耗品、画像診断機器など
- シーメンス(SIE)
- 画像診断機器、手術用ロボットなど
セクター状況、将来性
医療機器セクターは、高齢化社会の進展や医療技術の進歩を背景に、今後も成長が見込まれるセクターです。
近年の米国の医療機器メーカーのトレンドとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 高齢化社会の進展による需要の拡大
- 医療技術の進歩による新製品の開発
- グローバル化の進展による海外市場の拡大
高齢化社会の進展に伴い、医療機器の需要は拡大しています。
また、医療技術の進歩により、新たな医療機器の開発が進んでいます。
さらに、グローバル化の進展により、海外市場への展開が加速しています。
今後も、米国の医療機器メーカーは、これらのトレンドを背景に、成長を続けていくことが期待されます。
米国の医療機器市場
米国は世界最大の医療機器市場であり、その規模は2022年時点で約6,000億ドルに達しています。
米国の医療機器メーカーは、世界でもトップクラスの技術力と製品力を誇り、グローバル市場で大きなシェアを占めています。
米国の医療機器メーカーは、大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。
メドトロニックは、主に「診断・治療機器」にあたるメーカーです。
- 診断・治療機器
- CTスキャン、MRI、X線などの画像診断機器
- ペースメーカー、人工心肺などの治療機器
- 内視鏡、血管カテーテルなどの検査機器
- 手術・介入機器
- 手術用ロボット、血管内治療機器
- 骨折治療用インプラント、整形外科用人工関節
- 歯科用機器
- 医療用消耗品
- 注射針、点滴セットなどの医療用材料
- 人工透析装置、輸血用血液製剤
- 医療用マスク、ガウンなどの感染対策用品
将来性、今後の展望・企業分析
メドトロニックは、高齢化社会の進展や医療技術の進歩を背景に、今後も成長が期待される企業です。
具体的には、以下のような分野での成長が期待されています。
- 再生医療:メドトロニックは、2022年10月に再生医療企業の「ACell」を買収しました。これにより、再生医療分野での事業を拡大しています。
- デジタルヘルス:メドトロニックは、患者の健康状態を遠隔でモニタリングするデジタルヘルス技術の開発に取り組んでいます。
メドトロニックは、豊富な製品ラインナップ、高い技術力、グローバルな販売網を強みに、今後も成長を続けていくことが期待されます。
アナリストの評価
メドトロニックは、アナリストから高い評価を得ています。
2023年8月2日時点の、メドトロニックの最新のアナリスト評価をまとめると、以下のようになります。
- 目標株価:152ドル
アナリスト19人による目標株価の平均は、152ドルとなっています。
- アナリストの評価:中立~買い
アナリスト19人のうち、15人が買い評価、4人が中立評価となっています。
買い評価のアナリストは、メドトロニックの豊富な製品ラインナップ、高い技術力、グローバルな販売網を強みに、今後も成長が期待されると評価しています。
- リスク要因:競争の激化、原材料価格の上昇
メドトロニックのリスク要因としては、競争の激化と原材料価格の上昇が挙げられています。競争の激化は、メドトロニックの市場シェア縮小につながる可能性があります。また、原材料価格の上昇は、メドトロニックの収益を圧迫する可能性があります。
ニュース
メドトロニックは、最新の製品や技術に関するニュースを積極的に発表しています。
- 2023年3月:心臓ペースメーカーの新たな技術「スマートペースメーカー」を発表
- 2023年5月:糖尿病患者向けのインスリンポンプ「MiniMed 780G」を発売
- 2023年7月:脊髄損傷治療機器「Vertiflex」のFDA承認を取得
■2024 年 1月 3 日時点
時価総額は 1,095 億 4,000 万ドル
2023年の利益は、四半期すべてで予想を上回り、平均4.46%増のサプライズ
2024年度売上高のコンセンサス予想は320億7000万ドルと予想されている。
この指標は、前年に報告された数値から 2.7% 増加したことを示唆しています。
まとめ
メドトロニックは、豊富な製品ラインナップ、高い技術力、グローバルな販売網を強みに、今後も成長を続けていくことが期待される医療機器メーカーです。
次世代投資におすすめの銘柄の一つと言えるでしょう。
新NISAとの相性
メドトロニックは、将来性の高い医療機器メーカーであり、長期的な運用を想定した場合、非課税で運用できるのは大きなメリットとなります。
具体的な投資方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 毎月一定額を積み立てる
毎月一定額を積み立てることで、ドルコスト平均法の効果で、平均購入単価を抑えることができます。
- 1年や3年などの期間を設けて、まとまった金額を投資する
1年や3年などの期間を設けて、まとまった金額を投資することで、短期的な値動きに左右されずに、長期的な運用をすることができます。
投資する金額や期間は、自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切に設定するようにしましょう。
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