40年以上の連続増配と環境問題への取り組みを両立
安定収益と環境問題への挑戦が共存するエネルギー巨人「エクソンモービル」
会社概要
正式名称:エクソン モービル コーポレーション (Exxon Mobil Corporation)
銘柄コード:XOM
業種:エネルギー
本社:テキサス州アーヴィング市
時価総額:419,956.6415 百万ドル
米国市場の時価総額ランキングで17位
設立: 1870年
従業員数: 約75,000人
事業内容:
- 上流事業:探査・生産
- 中流事業:輸送・精製
- 下流事業:販売・マーケティング
主要地域:
- 北米
- 欧州
- アジア
業績サマリー
※売上高、営業利益。キャッシュフロー。株価。配当金と配当利回りの実績サマリー(決算より)
強み
世界最大級の規模と豊富な埋蔵量
- 石油・ガス探査・生産における世界最大級の企業
- 2023年末時点の埋蔵量は約250億バレル相当
- 豊富な埋蔵量は安定した収益源となる
効率的な事業運営と高い収益性
- 上流から下流まで一貫した事業展開
- 効率的な生産・輸送・販売体制
積極的な投資と技術開発
- シェールガスや深海油田などの新規事業への積極投資
- 研究開発への年間投資額は約100億ドル
- 技術革新による生産コスト削減
安定した財務体質
- 高い自己資本比率 (約40%)
- 低い負債比率 (約20%)
- 安定したキャッシュフロー
40年以上の連続増配
- 株主還元への強いコミットメント
- 40年以上の連続増配記録
弱み
1. 石油価格変動の影響
- 石油価格下落時の収益悪化
- 2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で株価が約50%下落
2. 環境問題への対応
- 脱炭素化の動きによる事業環境の変化
- 環境規制強化によるコスト増加
- 再生可能エネルギーへの投資拡大が必要
3. 政治情勢の影響
- 産油国における政治情勢不安による事業リスク
- 2022年のロシアによるウクライナ侵攻の影響でエネルギー市場が不安定化
4. 新規事業への投資リスク
- シェールガスや深海油田などの新規事業は開発リスクが高い
- 投資回収までに時間がかかる
競合会社
- シェブロン (CVX)
- BP (BP)
- ロイヤル・ダッチ・シェル (RDS.A)
- コノコフィリップス (COP)
セクター状況
- 2023年は石油価格上昇によりエネルギーセクターは好調
- 今後は、脱炭素化の動きにより、再生可能エネルギーへの投資が加速
- エネルギー市場は変動が大きいため、長期的な視点での投資が必要
今後の展望
- 石油価格の動向に左右される
- 新規事業への投資が成功すれば、成長が見込める
- 環境問題への対応が重要
- 2023年第4四半期の決算は市場予想を上回る
企業分析
成長
過去5年間の売上高は年平均約2%成長
今後は、新規事業への投資による成長を目指す
今後の見通し・将来性
2024年の売上高は3800億ドル、純利益は600億ドルを予想
エネルギー市場は今後も需要が拡大していくと予想
石油価格の動向、新規事業の成功、環境問題への対応などが重要
注意すべき要素・リスク
- 石油価格
- 新規事業
- 環境問題
- 政治情勢
- 経済成長
急落
2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で石油価格が急落し、株価も下落
急騰
2023年、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で石油価格が急騰し、株価も上昇
年収
従業員の平均年収は約10万ドル
好材料
- 石油価格上昇
- 新規事業の成功
- 環境問題への取り組み
悪材料
- 石油価格下落
- 新規事業の失敗
- 環境規制強化
配当
- 2023年の1株当たり年配当金は3.68ドル
- 41年連続増配中
権利確定日
- 2月、5月、8月、11月
配当支払日
- 3月、6月、9月、12月
まとめ
エクソンモービルは、世界最大級の石油・ガス会社であり、40年以上の連続増配記録を持つ安定した企業です。
しかし、石油価格変動や環境問題などのリスクも存在します。
世界最大級の規模と豊富な埋蔵量、効率的な事業運営、積極的な投資と技術開発、安定した財務体質などの強みを持つ一方、石油価格変動、環境問題、政治情勢、新規事業への投資リスクなどの弱みも存在します。
参考
- エクソンモービル公式ウェブサイト: https://www.exxonmobil.com/
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