はじめに
日本の資源外交における歴史的な転換点が訪れました。南鳥島沖の深海から、ハイテク産業に不可欠な「レアアース」の採取に成功したというニュースです。今回の動画では、元内閣参事官の髙橋洋一氏が、この成功が日本の未来、そして対中国戦略においてどれほど大きな意味を持つのかを明快に解説しています。
この記事を読めば、専門的な知識がなくても約5分で動画の核心を理解でき、日本の経済安全保障の最前線を知ることができます。
この動画の結論(3行まとめ)
* 南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)内において、世界で初めて水深6,000メートルからのレアアース採取に成功した。
* 世界シェアの約70%を握る中国への資源依存を脱却し、日本の経済安全保障を劇的に強化する一手となる。
* 埋蔵量は国内消費の数百年分に相当し、日本が「資源大国」へ転換する歴史的な可能性を秘めている。
【解説1】深海6,000メートルからの挑戦:世界初の採取成功
今回の最大のトピックは、日本の「技術力」が不可能を可能にした点です。小笠原諸島・南鳥島沖の海底約6,000メートルに眠る「レアアース泥」を、ポンプを使って連続的に引き揚げることに成功しました。これは世界初の快挙です。
南鳥島周辺には、日本の年間消費量の数百年分に相当する約1,600万トンのレアアースが埋蔵されていると推定されています。これまで「資源のない国」とされてきた日本にとって、自国のEEZ内でこれほどの資源を確保できたことは、文字通り「宝の山」を見つけたことに等しいのです。
【解説2】中国の資源独占を打破する「脱・依存」のシナリオ
レアアースは、電気自動車(EV)のモーターやスマートフォン、さらには軍事兵器の製造にも不可欠な戦略物資です。現在、世界のレアアース生産シェアは中国が約70%(米国地質調査所 2023年データ)を占めており、過去には尖閣諸島問題に関連して輸出規制が行われたこともあります。
高橋氏は、中国が資源を「外交の武器」として使うリスクを指摘しています。日本が自前で採取・供給できるようになれば、中国の脅しは通用しなくなります。2010年代には90%を超えていた中国のシェアも、近年は他国の増産により低下傾向にありますが、日本が独自の供給網を持つことは決定的な打撃となるでしょう。
【解説3】日本の未来を明るくする「経済安全保障」の確立
今回の成功は、単なる産業上の利益に留まりません。高橋氏は「経済安全保障」の観点から、このニュースを高く評価しています。他国に急所を握られないことは、日本の主権を守ることに直結します。
今後の課題は、商業ベースに乗せるためのコスト削減です。政府は2025年度以降の商業化を目指しており、これが実現すれば、日本は資源の輸入国から、安定的かつ戦略的な資源保有国へと変貌を遂げることになります。
押さえておきたい専門用語解説
* レアアース(希土類):31鉱種あるレアメタルの一部で、17種類の元素の総称。ハイテク製品の性能向上に不可欠な「産業のビタミン」と呼ばれる。
* 排他的経済水域(EEZ):沿岸国が水産資源や鉱物資源の探査・開発などの権利を持つ、海岸線から200海里(約370km)の範囲。
まとめ
南鳥島沖でのレアアース採取成功は、日本の経済的自立と安全保障において、歴史的な一歩となりました。中国の資源独占に風穴を開け、日本が「資源大国」として世界に存在感を示すチャンスが巡ってきています。今後は、この技術をいかに迅速に社会実装し、コストを抑えて安定供給に繋げるかが注目ポイントとなります。
元動画はこちら:
【1442回 やったぜ!レアアース採取成功!日本の未来は明るい!邪魔する中国に気を付けろ】 – 髙橋洋一チャンネル

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